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批​評​の​ク​ー​ル​ネ​ス

by waniwave

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1.
(お前に友達なんかいない) (そいつは友達なんかじゃない) 残念、病気は死ぬまでなおりません フォロワーなんかにゃわかりません 親身になるのも気まぐれです そりゃそうじゃん あんまりよく知らない よく考えてみれば 幼馴染でも 兄弟でもない 赤の他人が たまたますれちがっただけ ほんでたまたま知り合ったってだけ 楽しく 仲良く している フリする 趣味の情報を共有したりする 線の内側外側気にする 親しげに呼びかけてみる そりゃあ、嫌な顔とかは するわけないけど 心の何処かで 馴れ馴れしいとは 思っているので ちょっとは気にしよ そうしよう お前に友達なんかいない そいつは友達なんかじゃない 悩みを正座で聞いてくれるよな 人形なんかはない 一時 親しくなったり 飲み行く機会が 急に増えたり 遊び倒しても そいつは友達なんかじゃない お前に友達なんかいない 大体、話のうまさは才能で 下手に生まれりゃ死ぬまでに 興味を引くこた言えません そりゃそうだ 無理して喋ってる よく本を読んでみて ニュースを調べて 話題の豊富さ 心がけてみて 自信満々で話しても 順序が下手なら成り立たない 退屈まぎれにかまっただけだし いつでも仲良くしたくはないよね 急にリプライ 送ってみて 返事がこなけりゃヘコむんか ここには 人の目もあるし 罵ったりとか するきもないけど うざったいとは 思っているから 自制してくれよ ほんとにな お前に友達なんかいない そいつは友達なんかじゃない 悩みを正座で聞いてくれるよな 人形なんかはない 一時 親しくなったり 飲み行く機会が 急に増えたり 遊び倒しても そいつは友達なんかじゃない お前に友達なんかいない
2.
嗚呼もうまた騙された この仕組みを考えたの誰だ? ワー叫んで逃げ出した その先すら結局手の上だ 拝金主義者の釈迦たちが 言う全く新たな宗教に みな罹患して 疑問を持たず この境内の中で物を買う なんて祭りだ みんなの顔は 楽しんでないし目が必死 当たりが入ってない福引に レバレッジをかけて臨む人や 水から出来てるかき氷には インスタ映えするシロップが 買うのをやめられない我々は 沼から抜け出せない バッグはエルメス 通ってるエステ 個性派の気取りの絵を描く絵筆 自撮りの中で 自分を値付け 虚勢を張り合い たまには餌付け 褒め合うリプの中に居場所を見つけ スキを探して誰かの心に棲み着け リスカの写真にちんぽ擦り付け 消費の連鎖に己を位置づけ ヒステリーになる(または) 心配心を買い上げる 表紙を撮るため買われた本の 怨念がそこらを這い回る 焚書しなくてもそのうちに 勝手に各々燃やしだすだろう 隠さなくても 見なくなるだろう 考えんのやめな 踊りながら 歌いながら 狂いながら 奪われ続ける 笑いながら 沈みながら 足掻きながら 殺され続ける 既存の価値が 名前を変えた 新しい価値にリニューアルしたら 過去を忘れた 多数派たちが また新しい墓を建てた 信じることも きっと同じだ 疑いすらも きっと同じだ Self-similar プロシージャルの 手抜きの世界に生まれた我ら 背丈を超えた 物欲の中で 歯止めのきかぬ承認を求め 嘲笑の中にいつの間にか居て 殺されかけ逃げる または開きなおって無視する LINEのムドメをチェンジし引きこもる その過程でずーっと食らってる まるで毒の沼みたいに 踊りながら 歌いながら 狂いながら 奪われ続ける 笑いながら 沈みながら 足掻きながら 殺され続ける 歳だけとってく
3.
PVBG 04:34
もうすぐ若者相手にバズりそう かつ発展性のあるコンテンツ 適度な新しさもあり熱狂するのが 簡単にみえる非現実 「誰でも簡単に」 「お金もかからずに」 決まり文句は太字のテロップ 「楽器は必要ない」 「機材も最低限」 悪魔を呼び出す4つの条件 開幕 残酷 見世物小屋へと 自ら身体を売り渡し スパチャに精液 特定情報 クソリプばかりを受け取って 祭りは畑を燃やしながらも たゆまず移動を続けては 垢消しBANされ晒され両手を亡くした 死体を川へ流す 身体は結局捨てられないのに 画面にしがみついてるゴミ 貧困中の彼らに 文化は何も与えず奪うのみ クラウドに分散しちゃって もう一人にゃ戻れない それなのに電源を切れば くだらぬ自分が残るのみ 架空の顔から架空の口へと 架空の問題意識を運び 架空の議論を架空の相手に 向けて投げつけるお遊び 現実社会の二次創作 コミュニケーションのパロディ 関係性すらオカズにしちゃえる したから何なんだ? ここじゃ  カオスとカオスが殺し合う  互いの本名バラし合う  鍵垢つかって晒し合う  100人対戦ロワイヤル  スコープ拾って殺し合う  磁気嵐を背に逃げる  放送時間を被らせる  生き残りをかけたロワイヤル  架空と架空が殺し合う  フィルター同士が殴り合う  流行巧みに偽装する  ビットコインの値が上がる  スコープ拾って殺し合う  かけたはしごを外し合う  放送時間を被らせろ  プレイヤーはバーチャル(プレイヤーはバーチャル) 今更ニコニコ動画で話題の あんまり一般的じゃないコンテンツ 主体を無くしたボカロが唱える 人類滅亡後の演説 「あまりに簡単に」 「コストもかからずに」 「彼らは退化しちゃいました」 「技術は必要なく」 「機材も最低限」 になってサルへと逆戻り 開催 位置つき レースの順位は ハナからガンガン入れ替わり 途中参加の選手も倍々ゲームで 増えてく二次三次 資本が目をつけ遊びだし 個人制作を青田買い 企業案件は増えていき 化石になるクリエイティビティ 身体は結局無くならないのに 未来を期待するオレたち 混迷中の我らと 文化は共闘などせず、すれ違い 狂おしい胸の痛み 感じ続けて日々過ごし それよりは祭りに乗じて アホのフリして草を食い 架空の脳から架空の思考を 架空の討論場へと運べ 拾われないのにチャットを打ち込み 無料でマンガを読み続けろ 宗教儀式のリバイバル またはエントロピー増大の果て 無から無を作り出し笑え 聖杯はついに満ちた ここじゃ  カオスとカオスが殺し合う  互いの本名バラし合う  鍵垢つかって晒し合う  100人対戦ロワイヤル  スコープ拾って殺し合う  磁気嵐を背に逃げる  放送時間を被らせる  生き残りをかけたロワイヤル  架空と架空が殺し合う  フィルター同士が殴り合う  流行巧みに偽装する  ビットコインの値が上がる。  スコープ拾って殺し合う  かけたはしごを外し合う  放送時間を被らせろ  プレイヤーはバーチャル(プレイヤーはバーチャル) プレイヤーはバーチャル 見る人もバーチャル 消費者もバーチャル 感動もバーチャル 現実はバーチャル
4.
Our Reality 04:36
思えば遠くへ来たものだ  まだ無邪気に笑っていたころは  確かなことが 重なる音が  聴こえていた気がしていたもんな 疑いはじめ大人になって  その疑念はどんどん深まって   それでも他人と関わって  妄想だって もうガッデム この現実は 苦しいけれど  探す隠されている真エンド  小さい箱に閉じ込められて  関わりといえば 見る程度 子供の頃仲良い友達とはやがて  話が合わなくなってゆく定め  僕らの世界はどんどんと離れ  冷える 宇宙が冷めるぜ この現実は 正しいんだろか  間違ってはないか と思うこと  その真実は 正しいんだろか  作られてはないかと と思うんだ  でも思うことすら怪しくて  それ怪しむことすら虚しくて  ただ悲しくて ただ二人になって  話してみたい と思うんだ It's not my reality Just your reality  瓦礫の下敷き に  なる子犬たち  今日も生きる街  救われぬ魂  切り取ったワンシーン   も絵空事らしい 毎日何度も目にする話  使い捨てになった問題意識  炎上の中に人を投げ込む儀式  に借用されてる無関係な知識 もっとハイセンスで 自分のペースで  刺さるメッセージで 詩が書けたなら  意味の掛け方や 窓の開け方や  食べ方なんかを 知れたなら 見え方が変わる 読み方も変わる  捨てられなかったカスが残る  バラバラになった心は泳ぐ  出よう フォルダの外側 この現実は 正しいんだろか  間違ってはないか と思うこと  その真実は 正しいんだろか  作られてはないかと と思うんだ  でも思うことすら怪しくて  それ怪しむことすら虚しくて  ただ悲しくて ただ二人になって  話してみたい と思うんだ

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サンクラ既発音源のまとめです。自作制作費のためにまとめて投げ銭でリリースします。

credits

released August 11, 2018

waniwave

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